沈黙の威力

ひょんなことから色んなお姉さんを乗せて運転することが多くて、その時によく話す人もいれば、ポツポツな人もいて。

 

メインはお姉さんとの会話じゃないから別に話す必要もないんだけど、まぁこの時の沈黙ってのがいやーな重たさがあるのよね。

 

車内に2人ってのはなかなか重苦しい。楽しく話すこともあれば、ここは宇宙だっけてくらい静かな時もあって。侍みたいな女がいるのよ。

 

よく喋ってくれる人のほうが楽。あまり話す方でもないし。

 

にしても意外と相槌しだいでとんでもない部分を引っ張り出してしまうことがある。

あれ、この人はもしかして危険な思想の人?とか、見た目によらずパッパカパーな脳みそをお持ちだったりとか。

 

まぁそれがおもしろかったりするんだけど。

 

情勢の話をしたり、誰それを揶揄したり、アンテナ張ってれば話題にこと欠かないけど、どんな話題が好きか日が浅いとわからない。どの角度から振っていけばいいのか考えてるうちに沈黙が重なって話しづらくなる。

 

けど、会話で重要なことって相手への興味よね。どんなことを考えて生きているのか知りたいと思えば思うほど話は広がるけど、それなくしては無難な話か、もしくは沈黙のほうが心地いいね。

 

以前、マンボウの話をされたことがあるけど、マンボウってねぇ。多分その人も沈黙が嫌なんだろうけど、捻出した話題がマンボウってあなた、マンボウの刺身がなんだとか、マンボウは大きいとか、それどこの引き出しに入ってたのかなぁ。

 

しかし、どうでもいい話が嫌だからって沈黙が助手席にいるのはなかなか圧があるよ。

 

気にしすぎかな