ふとした時に

変な臭いがしてくる。どこからだろう。わからない。

本当にこれは現実なのか。

 

鏡と話している。鏡の中のおれは同じ動きをしているが、これは俺なのか。動いている。口が開いて閉じてなにやら言っている。これが俺なのか。外から眺めたいが脳みそからは逃げられない。こんな辛いことはない。

 

大勢の人がいる。どこへいくのだろう。脳みそがたくさんある。服を着て話している。何の話をしているんだろう。なぜ話しているんだろう。お互いを確認しあっている。答えは出たのだろうか。

 

揉めるなよ。確認しすぎたら怖い。おまえはおまえから逃げられないぞ。

 

「おはよー」

「ねー聞いて。こないだこれ買ってね」

「これあそこのじゃん!かわい。彼氏とデートする時につけてくの?」

「あはは、うん」

「朝からのろけてんなー。うちなんか全然だよ」

「こないだ仲良かったとか言ってたじゃん」

「それがね、、、」

 

「ウキキ?」

「ホホホホ」

「ホキャー?」

「キィー、ウホウホウホウホ。ホホ?」

「キィ、、、ホホホホウホ」

 

「カァー」

「アァーアァー」

 

「ババンボ」

「ウボボイアルバッホ」

「ボルッホ!!」

「ウンバボアルバブベボ!」

 

このように交差することは溢れかえっている。これから先のことを話すにはまだまだ時間がかかる。