2022-04-25 巨漢 凄まじい体積の男が私の隣に立っていた。 こんな大男を見るのはいつぶりだろうか。 力士だろうか。もし力士でないならば何者だろうか。ただのデブにしてはありえない大きさだ。 いや、デブなどと呼べるはずもない。もはやそのような枠には収まらない。 太った男であることは確かであるが、もはや生物としてありえない大きさである。 突き抜けることは概念を破壊してくれる。 私はただのデブに、より一層憎しみが増すばかりである。