一景

 

 

光を求めて、求めすぎて耐えきれず、くるくる回りながら落ちていく

 

軽く叩くと、ゆっくりと足を開きながら時間をかけて絶命する

 

触覚に触れると急に早足になり、どこかへと急ぐ

 

目があっても気まずくない

 

手ではたくと地面に激突した後、よろよろと浮上してくる。追い討ちをかけると、よれた羽にみすぼらしい胴体と折れた足をひくつかせながらひっくり返っている

 

思い切り叩き潰すとおせんべいになる

 

タバコの火をギリギリまで近づけると急にころんとひっくり返ってじわじわと動かなくなってしまう

少しばかり煙が出ている

 

目があり、口があり、子を産む